ツバメと農薬

今日は早朝5時から大豆の除草と土寄せ作業をしました。大豆が丈夫に育つためと、雑草を減らすために大豆の根元にトラクターで土を寄せます。いつもの事ですが、トラクターの作業をすると、小鳥が寄ってきます。今日はツバメたちが数十羽寄ってきました。トラクターで追われた虫を一心に集めているようです。何匹か捕まえると巣で待つヒナたちに運んでいるようです。私の所は有機栽培で一切殺虫剤は使わないので、虫もたくさんいるし、葉も結構食べられています。その虫を捕まえてくれてうれしいことですし、ひなたちにも安心して食べてもらえます。

昨日そのツバメについて悲しい話を聞きました。私は農民連という団体に加わっていますが、その勉強会があり島根県から参加したやはり殺虫剤は使わない農家の方と話する機会がありました。その方の田んぼは殺虫剤を使わないのですが、隣の方はちょうど今頃、田んぼに散布するそうです。すると、虫が一斉に舞い上がり、それを目がけて何も知らないツバメが殺到します。その方は牛も買っていて牛舎にツバメの巣がたくさんあるのですが、その頃のヒナたちは殺虫剤のかかった虫を食べることになり、多くが死んでしまうとの事。なんとも悲しい話でした。殺虫剤は多分ネオニコチノイド系と思いますが、人にも害を及ぼすことがわかっています。とくに小さな子供には発達障害や自閉症、学習障害など引き起こす可能性があります。日本では法的には使用が認められていますが、早急に禁止してほしいと思っています。殺虫剤は使用しなくても農業はできるということを訴えます。走るトラクターからの動画からクリップした画像ですが、黒い点がツバメです。地面からカラスが、不思議そうにあるいはうらやましそうにツバメを見上げていました。